東京交響楽団と東海大学学生選抜による「建学75周年記念コンサート」を開催しました

湘南キャンパスで12月26日に、音楽界で活躍する卒業生と東京交響楽団、東海大学学生選抜による「東海大学建学75周年記念コンサート」を開催しました。今年10月に学校法人東海大学建学75周年記念事業の一環で湘南キャンパス2号館大ホールをリニューアルしたことを記念したものです。本学と東京交響楽団は、2004年に教育研究活動や音楽文化事業における連携・協力に関して文化交流協定を締結しており、第一線で活躍する演奏家を講師に迎えて芸術学科音楽学課程の学生に向けた実技指導も行っています。

今回は、同課程の学生と今年10月に開催された「第65回全日本吹奏楽コンクール(大学の部)」で金賞を受賞した吹奏楽研究会、管弦楽団に所属する学生で構成する「東海大学学生選抜」が東京交響楽団と共演。当日は学生や教職員、地域住民など約1000名が来場しました。国内主要オーケストラと長年にわたって共演を重ねている指揮者の梅田俊明氏がタクトを振るい、まず東京交響楽団と学生選抜でブラームスの「大学祝典序曲(Akademische Festouvertüre)ハ短調 作品80」を演奏。続いて東京交響楽団のみの編成でベートーヴェンの「交響曲第7番(Sinfonie Nr.7)イ長調 作品92」を披露しました。

休憩を挟んだ後半には、学生選抜も再びステージに。音楽学課程の奈良康佑講師がピアノを務め、同課程卒業生らによるソリストとともに本課程と他学部の学生を含めた合唱団も加わって、ベートーヴェン「合唱幻想曲(Fantasie für Klavier, Chor und Orchester)ハ短調作品80」を演奏。ピアノソロからオーケストラが加わり、女声、男声のソリストによる重唱に混声合唱も交わったステージが繰り広げられ、演奏後には惜しみない拍手が送られました。

東海大学学生選抜としてオーケストラに参加した教養学部芸術学科音楽学課程の学生は、「普段の授業で教えてくださる東京交響楽団の先生方と共演できていい経験になりました。4月から練習を重ねてきたので、曲が終わってしまうのが惜しく感じました」と振り返ります。また、同じく学生選抜として演奏した吹奏楽研究会の学生は、「初めてオーケストラと一緒に演奏して感無量です。クラシックの演奏経験はありましたが、プロの方たちの弦の響きや指揮者の動きなどは吹奏楽とは全く違うものでした。もっと音楽の勉強を深めたいと強く思いました」と語りました。コンサートを企画運営し、合唱を指揮した梶井龍太郎副学長(教養学部芸術学科音楽学課程教授)は、「学園が75周年の節目を迎えた記念すべき年にこのような形のコンサートを開催できてよかった。本番のステージの中でも学生たちは見違えるように成長してくれたように感じています。プロと一緒に演奏できる機会は貴重な経験。今後の人生に生かしてもらいたい」と熱演を見せた学生たちをたたえました。

来場した市民からは、「友人に誘われてきましたが、自宅に近いキャンパスでオーケストラの演奏が聞けて得難い経験になりました。このような機会がある学生さんがうらやましい」「ヴァイオリンを演奏した経験がありますが、プロの技術を目の前で聴けてよかった」といった感想が聞かれました。

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