北欧における民主的社会構築の鍵となる「子ども」の成長について検討した論文が完結しました

 北欧学科の上倉あゆ子准教授と吉田欣吾教授が共同執筆し、2021年9月に発表した「子どもの十全な成長とリベラルな多文化主義(1)―北欧における手話を取り巻く環境の変化をきっかけとして―」の後半が、2022年3月に『東海大学紀要 文化社会学部』第7号に掲載されました。今回発表した後半では子どもの成長にとって「リベラルな多文化主義」が果たす役割について検討し、それを論文の前半で扱った「ケイパビリティ」という考え方と結びつけることで「子どもの社会的包摂を導くモデル」を提示しました。論文の最後では、北欧における民主的社会の構築と子どもに対する取り組みとの関係について確認し、さらに、子どもや手話の存在が北欧社会を理解する鍵の一つであることを主張しています。

 前半・後半ともに東海大学オフィシャルサイトからダウンロードできますので、ぜひお読みになってください。

https://www.u-tokai.ac.jp/ud-cultural-and-social-studies/kiyou/