地域創造学科の1年次生が「第1回スポーツ枝拾いin仁木」に参加しました

国際文化学部地域創造学科が4月11日、JA新おたる青年部を中心とするスポーツ枝拾い実行委員会と協力して、余市郡仁木町のさくらんぼ山観光農園で「第1回スポーツ枝拾いin仁木」を開催。本学科の1年次生110名が新入生研修会の一環として参加しました。

現在、第一次産業(農業)従事者の高齢化や慢性的な人手不足は深刻な問題となっており、地域の大きな課題の一つです。雪解け前にサクランボやリンゴなどの木は伸びた枝を切り落としますが、その枝を拾い集めることも重労働です。そこで地域振興に取り組む青年部が中心となって、「スポーツとして楽しんで問題解決を図ろう」と実行委員会を組織して競技を考案。2月に小樽市で開催された「第2回国際スポーツ雪かき選手権in小樽2015」に本学科の学生が参加したことをきっかけに協力依頼があり、本学科主任の服部正明教授が中心となって準備を進めてきました。

学生たちは10名ずつ1チームを組み、拾い集めた枝をひもで結んで束ね、15分以内にどれだけ高く積み上げられるかを競いました。最も高く積み上げたチームは2m37cmを記録しました。表彰式では、上位3チームに仁木町の佐藤聖一郎町長から仁木町の特産品を贈呈され、地元農家の方から「なぜ剪定が必要か?」と題した講義を受けた後、同イベントの関係者らも加わって「ワールド・カフェ※」を行い、枝拾いの感想や反省、スポーツ枝拾いの改善案とキャッチフレーズなどを話し合いました。最後に話し合いの成果として、学生たちがスポーツ枝拾いの改善策や広報用のゆるキャラなどを発表。国際スポーツ雪かき選手権は世界各国から参加があることを例に挙げ、「今後さらに多くの人に参加してもらえる大会にできれば」といった意見も聞かれました。

服部教授は、「仁木町の高齢者の割合は35%と高く、枝拾い一つをとっても深刻な問題です。スポーツの持つ力で地域の抱える問題を解決することはとても大切。今回は学生たちにとっても地域とかかわりながら問題解決に取り組むいい機会になりましたし、1年次生のうちに地域住民と触れ合うことは今後の学びにも生きると思います」と語りました。なお学生たちは今後、プレゼミナールの授業で改善策などをより具体的に話し合い、同町に提案する予定です。

※ワールド・カフェ
小グループで3回程度、席替えを繰り返しながら議論を深める話し合いの手法です。あたかも参加者全員が話し合っているような効果を得ることができます。

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