海洋学部水産学科食品科学専攻1年次生の安田篤史さんがこのほど、消費者庁による「私の食品ロス削減スローガン&フォトコンテスト」で入選しました。本コンテストは、社会問題となっている食品ロスの削減に向けた広報・啓発活動の一環として開催され、食品ロス削減のための取り組みやエピソードに基づいて作成したスローガン(宣言)と、その思いを表現した写真が公募されました。全国から179作品の応募があり、11作品が入選しました。
安田さんは、「未利用魚 俺にとっては 魅了魚」のスローガンと、あまり市場に出回らない魚を自ら調理した写真を組み合わせた作品を応募しました。新型コロナウイルス感染症の拡大により春学期が遠隔授業となったことから、自宅で料理に挑戦した経験を生かして考案しました。「清水のスーパーマーケットには、私の地元の奈良県には売っていないさまざまな魚が売られています。これらは市場にあまり出回らず、捨てられてしまうことも多い“未利用魚”だと知り、こうした魚を美味しく食べることが食品ロス削減につながると考えました。インターネットでレシピを調べても出てこないので試行錯誤しながら調理しましたが、今ではスーパーに行くとき、『今日はどんな魚が売っているかな』と楽しみなほど、未利用魚に魅了されています」と、アイデアの起源を語ります。また、「食品ロスという言葉は知っていましたが、今までは自分に関係するものとして考えたことがありませんでした。自分の考えたスローガンが、誰かが興味を持つきっかけになるとうれしい」と期待を寄せました。