デザイン学課程の学生が「日本デザイン学会第3支部2020年度研究発表会」で優秀発表賞を受賞しました

教養学部芸術学科デザイン学課程の富田誠准教授のゼミに所属する門松沙姫さん(4年次生)が、2月27日にオンラインで開かれた「日本デザイン学会第3支部2020年度研究発表会」で優秀発表賞を受賞しました。今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりWEBビデオ会議システム「Zoom」を使って行われ、全国の大学生、大学院生、短期大学生がそれぞれの研究成果を発表。全体での口頭発表とブレイクアウトルーム機能を用いたポスター発表により審査されました。

門松さんは、本課程での4年間を振り返るすごろくセット「デザろく」を紹介。近年、仕事の流れや自身の行動を振り返る「リフレクション」を人材教育の一環として実践する企業が多いことに着目し、誰でも気軽に体験できるすごろく形式のリフレクションゲームを作りました。制作にあたり同級生に4年間の思い出をインタビューし、授業中の雰囲気や課題、教員の口癖など細かな出来事を時系列にまとめ、約200マスのすごろくが完成。本課程の研究室がある湘南キャンパスの13号館を模したデザインになっています。今年1月には湘南キャンパスで実際に学生生活のリフレクションに挑戦。「さまざまな体験が可視化されることで、当時の出来事を思い出しやすかった。“振り返り”という言葉からは“反省”をイメージしやすいのですが、すごろくにすることで楽しい機会を創出できるのではと考えました。大学以外の組織でも応用できると思います」と提案しました。受賞については、「学会で賞をいただくのは初めてなので、選出されたときはとても驚きました。インタビューに協力してくれた友人や、学会への参加を勧めてくれた富田先生に感謝しています」と笑顔で語りました。