エスコンフィールドHOKKAIDOでのプロ野球公式戦「東海大学DAY」に向けた特別講義を行いました

体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科では6月14日と28日に湘南キャンパスで、特別講義を行いました。本学では8月23日(水)にES CON FIELD HOKKAIDOで行われるプロ野球公式戦・北海道日本ハムファイターズ対東北楽天ゴールデンイーグルスの試合を「東海大学DAY~Once in a blue moon night~」と題して行い、本学科生が試合の前後にさまざまなイベントを企画しています。札幌キャンパス国際文化学部地域創造学科の学生たちは、視覚に障がいがあってもスポーツ観戦の楽しさを体感できるプログラムを計画中です。今回の講義は、東海大学DAYに向けて試合運営の裏側などを知ってもらおうと企画したもの。両日ともにエスコンフィールドHOKKAIDOを保有・運営する株式会社ファイターズスポーツ&エンターテイメントから講師を招き、札幌キャンパスともオンラインでつないで実施しました。

初回となった14日の講義では同社事業統轄本部営業統括部統括部長の佐藤拓氏が、今年3月に開業したエスコンフィールドHOKKAIDOを含む「HOKKAIDO BALLPARK F VILLAGE」のプロジェクトについて解説。スタジアムを中心に公園や商業施設などが複合的に併設されているアメリカの「ボールパーク」を何度も視察に訪れ、「野球チームが球場を作るのではなく、パートナー、ファン、地域の皆さんと一緒になって作る共同創造空間を目指してきました」と振り返ります。食べ物や自然といった北海道にしかない価値とスポーツの融合、野球に興味のない人にもファンになってもらうための環境整備、産官学連携についても語りました。講演後には大津克哉准教授のゼミ生が、他競技や企業で実践されている環境に配慮した取り組みを紹介し、ゴミ拾い推進プロジェクトや折れたバットで箸を作るワークショップなどを実践できないかと提案しました。

28日の講義は同社事業統轄本部エンターテイメント統括部興行運営部部長の鈴木祥平氏が講師を務め、「イベントをつくるときに考えないといけないことは?」「球場における安心安全とは?」など、学生たちに次々に質問しながら進行。「実施する側の意向を把握して詳細を想像すること、参加する側の期待値と行動を想像することが大切。両者に乖離があると事故やクレームにつながってしまいます」と説明しました。自身が担当したイベントで起きた問題や解決策のほか、試合運営には450名ものボランティアが携わっており、「従業員の満足度向上が顧客の満足につながる」といった経験談も話しました。

学生企画の全体統轄を務める岸駿人さん(2年次生)は、「観客として訪れたときには見えないところにさまざまな戦略があると知りました。東海大学DAYでもお客さんの満足度を高められるよう、準備をしていきたい」と話していました。