人間環境学科の開講科目「エシカル消費論」で特別講座を実施しました

教養学部人間環境学科の春学期開講科目「エシカル消費論」(担当教員=岩本泰教授)で、5月から7月にかけて特別授業を実施しました。この授業は昨年度から開講しており、持続可能な社会づくりに向けて具体的な消費行動を構想する能力を養うことを目的としています。特別講義は企業の担当者を招いて4回にわたって実施し、各回約50名の学生が出席しました。

5月18、25日の授業では、環境・社会問題を解決に向けてサスティナブル素材の研究開発や普及に取り組む一般社団法人M.S.Iの稲垣貢哉理事が湘南キャンパスで、調達や生産に携わるオーガニックコットン事業をはじめ、ファストファッションの現状について紹介しました。7月6日、13日には、い草製品・畳・こたつ・ラグ・寝具製品を中心にインテリア商品の開発・製造・企画・販売を展開する総合インテリアメーカー「イケヒコ・コーポレーション」の担当者4名が2回に分かれて講義。6日は同社の担当者が湘南キャンパスに訪れ、い草業界の現状や畳の特徴、オーガニックコットンに関する取り組みを解説しました。13日はオンラインで、同社のオンラインショップの運営方法や、子どもを対象にした畳に関するワークショップなど、未来の消費者を獲得するために同社が取り組んでいる事業について解説しました。

聴講した学生は、「日本文化の一つである畳の魅力をあらためて知れてよかった」などと感想を話していました。岩本教授は、「学生たちは、自然の素材が生産されてからどのような経緯で消費者に届いているか、といった販売にまつわる一連の流れを理解できたのではないでしょうか。また、大学で勉強したことが、今後のキャリアにどのように生かせるかも含めて学んでもらえたと思います」と話しました。