理学部

化学科

先輩・卒業生からのメッセージ

理学部化学科を目指す皆さまに向けて、先輩・卒業生からのメッセージです。彼ら、彼女らの具体的な想いや経験談を聞いて、これからの大学生活を思い描くヒントにしてみてください。

都立中央ろう学校(東京都)出身
2年次
川上 天馬 さん

現象には理由がある、実に面白い化学の世界へようこそ!

みなさんは、周期表を見たときにこのような疑問を抱いたことはありませんか?なぜ上部分が凹んでいるだろうか、なぜランタノイドやアクチノイドは別枠なのだろうか、と。大学の化学はそれらの謎がわかる所から始まります。

1年次は高校の復習を交えながら基礎を学べるので、ついていけるかなと不安に思うことはありません! また、実験も1年次から始まります。綺麗な実験室で白衣を着て行う実験は、化学者になれたような気持ちになり、実に面白いです! という私も、最初の頃の実験では塩酸やアンモニアの刺激臭の強さにビックリしたり、液体を0.1ミリリットル単位の量に合わせることに苦戦したりと、とてもとても化学者のようには出来ませんでした(笑)しかし、このような身体で感じられる実験ができるのは化学科ならではです。

化学の勉強を通して、フツフツと湧き上がる、なぜ? どうして? の疑問を解明するために、日々勉強に励みたいと思っています。ぜひ皆さんも共に化学を学びましょう。

さらなる化学の魅力を体験

私は小学校のころから理科の授業が好きで、高校のころに実験を通して特に化学という分野に興味を持ち、化学科に入学しました。化学科では、これまでに学んできたことの応用をさらに細かいさまざまな分野で、幅広く学ぶことができます。特に実験では、講義で学んだ知識を活用して考察し、レポートでは先生方からの丁寧なサポートを受けることができます。ぜひ皆さんも、化学科でさらなる化学の魅力を体感してみませんか。

県立南砺福野高等学校(富山県)出身
4年次
前瀬 優杏 さん
県立伊奈学園総合高等学校(埼玉県)出身
4年次
服部 友紀 さん

実験を通して楽しく学ぶことができます!

入学する前は、大学の講義は高校よりも高度になると聞いていたため、難しくてついていけるだろうかと、心配していました。入学してみて確かにレベルは高いのですが、分からないところを先生方に尋ねると嫌な顔せず快く丁寧に教えてくれたので、高度な内容を身に付けることができました。また、多くの実験を体験して学ぶことができるので、化学の内容を学びつつその中で自分の好きな分野を見つけることができると思います。ぜひ皆さんも化学の楽しさに触れてみてください!

今までとは違う化学の世界を見ることができます

私は小学生のころから理科の授業が大好きで、中学生からは特に化学という分野に興味を持ち化学科に入学しました。化学科では基礎的なことはもちろんのこと、専門的な知識も身に付けることができます。今まで教わっていた化学よりもさらに一歩進んだ化学を学ぶことができます。実験では1年次の春学期から始まり、教員の方々から化学のさまざまなノウハウを教わり実験をすることができ、また実験後のレポートでもきめ細かいサポートを受けることができ、さまざまな化学に関することを学ぶことができます。今は有機化学系に興味があるので、卒業後は大学院に進み、より今までより詳しい研究を行いたいと考えています。ぜひ皆さんも化学科で今までとは違う化学の世界を体験してみてください。

化学専攻修士1年次在籍(2022年度卒業)
日髙 姫奈 さん
戸羽 遥楽
化学専攻修士2年次在籍(2021年度卒業)
戸羽 遥楽さん

高校までとは違う新しい化学の世界を体験できます

化学科では、あらゆる化学分野の基礎を網羅的に学習することから始まります。しかし、それぞれが異なった学問ではなく、すべてが密接に関連した一つの「化学」であることを実感できる魅力的な授業構成になっています。私は現在、生体内で起きる化学反応に興味をもっていますが、それだけでなくさまざまな知識を身につけて、4年次から始まる卒業研究に挑戦したいと思っています。高校の授業では気づかない化学の新しい面白みを体感してみてください!

化学の面白さをあらためて実感!

中学生の頃から興味があった化学を学びたいと思い、化学科に入学しました。化学科では、1年次の春学期から実験授業がはじまり、実験の所作を学びながら化学の楽しさを存分に味わうことができます。実験後のレポート作成は、最初のうちは難しいですが、各専門分野の教員からきめ細かなサポートを受けることができるため、基礎はもちろん最先端の知識も自然と身につけることができます。現在は大学院に進学し、有機化学系の研究を行っています。皆さんもぜひ、私たちの学科で化学の魅力を実感してください。

三神 瑠美
化学専攻修士卒(2022年度卒業)
三神 瑠美さん
貞野 純一
横須賀市上下水道局 技術部
貞野 純一さん

2002年度卒業

大学では多くのかけがえのないものを得られました

現在、水道水の水質検査を行っています。大学時代は何気なくやっていた勉強や実験が、今の仕事の中で無くてはならないものになっています。また、実験や卒業研究などを通じ、多くの友人を得ることもできました。ともに悩み、考えた過程から得られたものは、かけがえのないものになりました。

化学科では将来に大切なものがたくさん得られます。ぜひ、化学科で将来の基礎を築いてください。

学んだことすべてが私の教師としての礎です

現在、千葉県にある私立明聖高等学校で理科の教員として教壇に立っています。化学科で学んだ講義や実験、そして4年次と修士課程で行った研究は、私の教師としての礎となっています。いまでも時々大学を訪問して化学科の先生と交流を続け、生徒たちの学びに役に立つ新しい実験方法の相談などをしています。

大学時代は仲間をつくって協力することや、何事にもチャレンジすることの大切さを学びました。今は高校生にもその大切さを伝え、自己を磨くことを忘れず日々頑張っています。

神田 寛之
明聖高等学校教諭

2001年度 東海大学大学院理学研究科化学専攻修了(1999年度卒業)

神田 寛之さん
明治大学理工学部 助教
田村 紗也佳 さん

2018年度東海大学大学院総合理工学研究科博士課程修了
(2013年度理学部化学科卒業)

学部で学んだ基礎が今の研究に役立っています

博士課程を卒業し、現在は機能性無機材料の合成や評価に関する研究をしています。「なぜだろう」と疑問に思ったことをとことん追究するのはとても楽しいです。大学院在籍時とは異なる研究をしていますが、学部時代に学んだ多岐にわたる分野の基礎知識は今の研究にもつながっています。大学で学んだ知識は、将来どの分野に進むとしても大きな財産になります。皆さんも興味の幅を広げ、さまざまなことに積極的に挑戦してください。

学んだことが卒業研究や大学院での研究で
役に立ちます

大学4年間では、講義や実験を通じて化学に対する基礎的な知識・技能を学びました。その後大学院に進学し、赤外線を当てると赤や緑で光る材料について研究を行いました。研究をはじめると、学部で学んだ授業の知識を実際に活用し、それらが研究に役立てられることを実感しました。

大学院では一人の研究者として、高度な分析装置や最先端の研究に携わることができます。私自身、研究を始めた頃は戸惑う場面も多かったですが、理解が進むにつれて研究に新たな興味・関心が湧き、夢中になって研究をしました。忙しいながらも充実して楽しい時間でした。

皆さんにとっても夢中になれる何かがきっと化学科で見つかるはずです。

日本電子株式会社
石井 海人夢さん

2021年度東海大学大学院理学研究科化学専攻修士課程修了
(2019年度理学部化学科卒業)

株式会社IHIエアロスペース
重成 有さん

1993年度東海大学大学院理学研究科化学専攻修士課程修了
(1991年度理学部化学科卒業)

化学は無くてはならない重要な学問

化学科を卒業し、現在は宇宙開発、ロケット、航空機エンジンの開発に従事しています。そこではさまざまな分野の専門家たちが集まって研究・開発を進めますが、化学は無くてはならない重要な学問の一つだと改めて感じています。東海大学理学部化学科では個性豊かな先生方が興味深い化学の世界に導いてくれます。皆さんも化学にハマってみてはいかがでしょうか。化学の力は未来を変えることができると私は信じています。

勉学も遊びも思いっきり楽しんでください

新しい世界や次のステージに立った時、改めて「上には上がいる」ということを実感します。でも、そこでひるむことなく毎日少しずつでも良いから続けることが大切です。長い道を1歩ずつ丁寧に歩いていきましょう。ふと気が付くと結構進んでいた、でも息は切れていない、そのような感じが大事です。どんなことでも一生懸命やっていれば、そんなあなたを見ている人は必ずいます。困った時には助けてくれる人もいます。

4年間、勉学も遊びも思いっきり楽しんでください。

東海大学化学科はそれを実現できる所です。

株式会社リガク 応用技術センター
佐藤 千晶さん

2012年度大学院理学研究科化学専攻修士課程修了
(2010年度理学部化学科卒業)

株式会社ティラド 研究開発部
中里 暢宏 さん

2019年度東海大学大学院理学研究科化学専攻修士課程修了
(2017年度理学部化学科卒業)

化学の面白さをあらためて実感!

化学科で学んだ知識を実際に自分で実験し自由に確かめることができるのが、修士課程で一番面白味があることではないかと思います。また、学会で発表を行ったり、論文を書いたり学外に対しての実績を得られるようになるのは学部生ではなかなかできない貴重な経験ではないでしょうか。初めはうまくいきませんが、数をこなすごとにだんだんと知識が身について研究にやりがいを感じるようになりました。私は現在、車の熱交換器を扱う会社の研究開発部に所属しています。大学院時代に学んだ、自分で研究を計画したり、実験器具や特殊な測定装置を使用したりといったような研究において必要なノウハウが、直接今の職場の仕事に生かされています。