教養学部芸術学科音楽学課程を目指す皆さまに向けて、先輩・卒業生からのメッセージです。彼ら、彼女らの具体的な想いや経験談を聞いて、これからの大学生活を思い描くヒントにしてみてください。
三重大学大学院医学系研究科修士課程在籍中
萩原 渓奈さんさん
2017年度卒業
挑戦と学びと喜びに溢れた学生生活
私は、在学中に研究に挑戦する機会に恵まれました。2年次のゼミナールでは、歌唱中の脳血流を計測する研究を行いました。その後は、大学院の先輩の研究室で先生方とディベートをする場に伺ったり、医師による授業を受けたりなど、研究や医学に触れる機会を多くいただきました。卒業論文の作成時には先生方のご指導もいただき、学会で発表することもできました。現在私は、認知症の患者様に対する音楽療法を研究しています。患者様に音楽で何ができるか、何が有効なのか、それを知るために必要な研究は何かを考える日々です。新しく得た知識がこれまでの学びと結びつく瞬間には、何物にも代え難い喜びがあります。今楽しく研究ができるのは、学生時代の挑戦とそこで得た学びがあるからです。音楽学課程は、音楽の垣根を越えて、さまざまなことに挑戦でき、その挑戦を応援してくださる先生方や、一緒に学ぶ仲間とともに、自分の可能性を模索できる環境です。これから入学される皆さんが、挑戦と学びと喜びに溢れた学生生活を送れますように応援しています。
有効活用できるこの環境がとても気に入っています。
私は高校生のときに進路選択で、音楽大学でピアノを専門的に学びたいと思っていました。大学を探している中で、勉強をする環境も教えていただける先生方も素晴らしい東海大学に魅力を感じ進学を決意しました。私は在学中の4年間で約1万時間をピアノの練習に費やしました。これができたのは、音楽学課程の学生は平日7:00〜21:00、休日・祝日・長期休暇9:00〜19:00の間は練習室を開放しているため、練習がしやすい環境にあるからです。現在、私は高校の教員として生徒に音楽の楽しさを教えつつ大学院に進学し勉強に励んでいます。そして大学院生になると開放時間も6:00〜23:00となり練習時間の確保もしやすくなっているため、有効活用できるこの環境がとても気に入っています。
東海大学大学院芸術学研究科修士課程在籍中
亀山 鴻伸さんさん
2017年度卒業
神奈川県立茅ケ崎養護学校
小林 千絵さん
2013年度卒業
出会ったすべての方々への感謝の気持ちでいっぱいです。
私は「子どもと音楽がしたい」と思い、音楽療法士の資格取得を目指して本課程に入学しました。現在は特別支援学校に勤めています。大学生時代は特に音楽療法実習にもっとも力を注いでいました。音楽療法実習では、楽しいことも悩んだこともありましたが、この経験は現在勤務している特別支援教育での音楽のあり方や、生徒個人として、また集団としてのねらいの達成の仕方、生徒や教員とのコミュニケーションを図る方法などを考える上で、とても参考になり、私の考え方の基盤となっています。採用試験前には、教職研究室の先生方のご指導のもと、他学部の同じ志を持つ仲間と切磋琢磨し、二次試験の実技対策では本課程の先生方の指導を受け、総合大学の強みを存分に活用しました。少人数でアットホームな本課程は、やりたいと思ったことを実現させるために、あたたかく支援の手を差し伸べてくれます。夢を実現させた今、大学生活で出会ったすべての方々への感謝の気持ちでいっぱいです。
自分の将来を考えながら有意義な学生生活を送ってください。
「吹奏楽」のことしか頭になかった中学・高校時代。みんなで一つの目標に向かって頑張ることが好きでした。大学ではトロンボーンを専攻し、第一線で活躍されている東京交響楽団の先生に師事しました。先生の影響で吹奏楽よりもオーケストラを聴くようになり、都内で開催されているオーケストラの演奏会に何度も足を運びました。さらに、チャレンジセンターのプロジェクト活動にも参加し、演奏会を制作するノウハウを身につけ、コンサートやオペラ公演などを開催しました。私は現在、プロフェッショナル・オーケストラのマネージメントをしています。一人前には程遠いですが、大学で学んだことを最大限に生かしながら、日々精進しています。音楽にかかわる仕事には、プロの音楽家、学校の音楽の先生、音楽療法士、レコーディングエンジニア、そして私のようにオーケストラの事務局といった道もあります。ぜひ自分の将来を考えながら有意義な学生生活を送ってください。
公益財団法人仙台フィルハーモニー管弦楽団事務局演奏事業部
伊東 広大さん
2013年度卒業