教養学部

人間環境学科 自然環境課程

教育研究上の目的及び養成する人材像、3つのポリシー

教育研究上の目的及び養成する人材像

 教養学部人間環境学科自然環境課程の教育研究上の目的は、建学の精神及びそれらを具現化した4つの力を踏まえ、人間環境学科自然環境課程における専門性を基礎として、自らの社会的役割を自覚し、国際性と独創性、創造性を有した人材を、学際的かつ実践的な教育を通して養成することです。

3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

教養学部人間環境学科自然環境課程では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(教養学)」を授与します。

知識・理解

 生態系の基礎となる物質循環とエネルギーフローの基本を理解し、自然共生社会の構築に向け、自然科学全般の広範な知識および環境に関連する人文・社会科学的知識を有する。

汎用的技能

 自然環境分野における知識・技術に精通し、自然共生社会の構築に向け、実験・実習に基づく実体験を通じて獲得した知識や経験を活用し、問題解決策を見出す能力を有する。

態度・志向性

 自然科学と社会科学の複眼的視点から、自然と共生する社会の構築に向け、「人間活動」と「自然環境の調和」に向けて、自ら考え行動する力を有する。


2カリキュラム・ポリシー

教養学部人間環境学科自然環境課程が定めるディプロマ・ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。

教育課程・学修成果

 教養学部では、教育体系の一貫として「SOHUMプログラム(Social Human ware:『社会的な広い視野と自身の専門を生かした視点を併せ持ち、状況を理解して社会の変化に柔軟に対応し、問題解決に向けて自らの社会的役割を自覚し行動できる能力』を有する人材の育成)」を掲げています。

 社会的な広い視野と自身の専門に関する知識と理解力を修得するため、第2セメスターに学部共通科目として「人間社会論」を必修科目として置き、「人間社会の望ましい発展とその方向性」に関する知識が習得できるような学習過程を構築しています。この科目は全学必修の「現代文明論」と連携しつつ、各学科課程で展開する専門教育との学際的な関わりを明確化し、変化する現代社会の状況を理解して柔軟に対応する技能などを学生に教授することを目的としており、「SOHUMプログラム」の導入部に当たっています。

 第3, 4セメスターには、「SOHUMプログラム」を能動的に学習し、問題発見・解決に向けて自らの社会的役割を自覚し行動するための学部共通科目として、「人間学1」を必修科目として設置しています。さらに第5セメスター以降には、実践的なプロジェクト科目として「人間学2」を選択科目として設定しています。これら「人間学」での学びを通して、ディプロマ・ポリシーに掲げる能力を育成しています。

 また、教養学部人間環境学科自然環境課程では、自然科学全般にわたり、他の理工系の学科と比べて、総合的な幅広いカリキュラム内容となっています。人間環境に関する総合的視点を養う導入部となる複数教員によるオムニバス形式の授業や、人間環境に対する理解を深める調査・発表・議論を中心とした授業、学外の実習で実践的知識を身に付ける体験学習授業など、工夫された特徴のある科目が開講されています。

 初年次教育科目として、「自然環境入門」を必修科目として設定し、人間環境学科自然環境課程における教育課程や研究内容に対する理解、キャリア意識の形成等を図っています。2年次に開講される主専攻必修科目の「自然環境基礎実験」では調査・実験の結果をレポートにまとめ、教員との討論を通じて総合的な思考力と判断力を身について付けてもらいます。3年次からは専任教員の研究室に所属し、少人数制で開講される「プレゼミナール」や「自然環境応用実験」を通じて、対象の広い自然環境に関連する、各自の研究の足がかりとなる専門テーマについての基礎を学びます。  更に4年次には、専門教育課程の集大成として「卒業研究」が必修科目として開講されており、最終的かつ総合的に学修の成果が評価されます。

学修成果の評価方法

 教養学部人間環境学科自然環境課程のディプロマ・ポリシーに示されている「知識・理解」「汎用的技能」「態度・志向性」に関して、修得単位数・GPA による分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。


3アドミッションポリシー

求める学生像

 教養学部人間環境学科自然環境課程の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲を持った人材。  
 教養学部人間環境学科自然環境課程で定められたディプロマ・ポリシーで、求められている能力を身につけられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

入学者に求める知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度
(1)知識・技能

英語では、高校の英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身に付けておくことが望ましい。
国語では、高校での国語の履修を通して日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身に付けておくことが望ましい。
社会では、高校での社会(世界史、日本史、地理、政治・経済、倫理、現代社会)の科目の中から選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。
数学(1A、2B)及び理科(生物、化学、物理)の中から選び、自然科学的な知識を幅広く理解していることが望ましい。

(2)思考力・判断力・表現力

文理融合の観点から、文系の知識・技能と理系の知識・技能を総合して応用できること、及び、それらを発信できることが期待できること。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

多様な価値観を理解し、良好な人間関係を築くことができること、物事に対して挑戦的に取り組むこと、及び、失敗や挫折を乗り越えて目標を実現しようとすることが期待できること。