「国際学部新設・国際学科50周年記念」オンラインイベントを実施しました

教養学部国際学科では11月3日に、「国際学部新設・国際学科50周年記念」オンラインイベントを実施しました。本学は、建学80周年にあたる2022年度に「日本まるごと学び改革実行プロジェクト」と題した改組改編を行い、現行の19学部75学科・専攻・課程の教育・研究体制から23学部62学科・専攻に移行する予定です。1972年に開設した国際学科は50周年を迎える来年度に「国際学部」となることから、節目を記念するイベントを企画。高校生を対象とした在学生・卒業生によるオンライン相談会「地球に、とびこめ!」と、オンライン国際フォーラム(後援:東海大学飛翔会(国際学科同窓会))を開催しました。

「地球に、とびこめ!」は、同日に湘南キャンパスで開かれたミニオープンキャンパスに合わせて実施しました。16号館を拠点に配信し、本学科の卒業生が在学中の勉強方法や留学体験、卒業後の進路、学びを生かした働き方などを紹介。ミニオープンキャンパスに訪れた高校生や保護者を対象に、在学生による対面での相談会も行いました。

オンライン国際フォーラムでは開会にあたり、国際学部学部長に就任予定の荒木圭子教授が企画趣旨や学部の特色を紹介し、「グローバル・シチズンシップ(地球市民意識)を育むために、我々が日々どのように過ごすべきなのかを今一度考えてみましょう」とあいさつ。山田清志学長は、「このフォーラムは、皆さんがグローバルな場所で活躍するためのヒントになると思います。私も一緒に学び、大学としての役割を考えていきたい」と話しました。続いて、イギリス人ジャーナリストのマイケル・ブース氏が、「日本人が『グローバルシチズン』になるということ」と題して講演。世界各国を巡る中で母国のいいところ、悪いところを新たに感じるようになったと話すブース氏は、「世界を旅しているとどこの国にも同じようなショッピングモールがあるなど文化が希薄になっており、世界が同一化していると感じます。学生の皆さんのような若者が自国の文化を継承し、世界と交流することは、日本が世界とつながるうえでとても重要となります」と提言。留学や旅行、仕事などを通じて海外を訪れるメリットを説き、「さまざまな場所を訪れることで、自国の文化やバックグラウンドに新たに気づくことができます。たとえば、日本の“おもてなし”は世界一だと思いますし、外国人から見ると少しおかしいと思う日本独特の文化もあるでしょう。海外を訪れ、間違いを恐れず各国の人と積極的にコミュニケーションをとってもらいたい」と語りかけました。

また、「名誉教授が語る国際学科の50年」と題し、本学科の堀内宗生名誉教授が学科開設当時の様子や歴代の教員について写真や資料などを用いて振り返りました。最後に貴家勝宏学科長が、「教職員、学生、多くの先人たちの熱い思いが受け継がれ、今日の国際学科があると感じています。国際学部でも建学の精神に基づき、研究・教育を通して社会貢献するというミッションは忘れることなく、国内外の多様なフィールドスタディについて学ぶ環境をつくっていきます」と語りました。