文学部

歴史学科 西洋史専攻

先輩・卒業生からのメッセージ

文学部歴史学科西洋史専攻を目指す皆さまに向けて、先輩・卒業生からのメッセージです。彼ら、彼女らの具体的な想いや経験談を聞いて、これからの大学生活を思い描くヒントにしてみてください。

井上 瑞季
4年次在籍
井上 瑞季さん

1年次からのゼミが魅力。第二外国語で知識を深め視野を広げることも可能

西洋史専攻は、ゼミナールや第二外国語の授業が1年次から始まるため、他学科に比べて学生同士はもちろん、先生と学生の距離が近く、アットホームな環境です。ゼミでは主に英語文献を読み、自分の研究内容を発表します。発表に必要なレジュメを作る機会が多く、レジュメの作成は最初に1対1で先生のサポートがあるため、本番は安心して発表することができます。決して楽な作業ではありませんが、一つの分野に対して知識を深める楽しさを感じられると思います。第二外国語の授業はドイツ語、フランス語、ロシア語、スペイン語の4つから選ぶことができます。新しい文化に触れ、自分の世界を広げるよい機会です。留学の機会が多くあるほかに、夏休みには実地研修といってヨーロッパの地を実際にめぐる機会があります。

自ら考え、行動する力を養う

西洋史専攻の魅力は、1年次から始まるゼミナールで早期から歴史に対する見識を広げられることです。大学で学ぶ西洋史は、先生方の丁寧な指導のもと、歴史に対する認識を自分たちで思考し、創り出す面白さがあります。またドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語から自分の興味のある言葉を選んで学ぶ「西洋史外国語入門」では、その地域を深く知ると同時に文献読解に必要なスキルを身につけることができます。海外派遣留学プログラムやヨーロッパ実地研修も充実しており、異文化を体感することで、グローバルな視野を広げ、自ら考え、行動する力を養うことができます。

4年次在籍
遠藤 比奈さん
4年次在籍
大山 陽央さん

歴史を学び、現代に生かす

西洋史専攻の特色は、1年次からのゼミナールです。自らのテーマについて調べた成果を人に伝えるという卒業論文執筆に必要な力を、早い段階から養うことができます。また、「西洋史外国語入門」で基礎から語学力を磨き、留学する学生も少なくありません。西洋史専攻というと、ただ歴史的な出来事を学ぶだけと思いがちですが、そこから現代の諸課題に対して解決策を考えることも重要です。西洋史専攻の先生方は学業以外にも気軽に相談に乗ってくださり、距離が近いと感じます。ぜひ皆さんも、さまざまな志をもつ仲間と切磋琢磨し、充実した学生生活を送りましょう。

「価値の無い学び」なんて一つも無い

大学で西洋史を学ぶきっかけは、高校1年生のときに触れた世界史の面白さでした。大学では、私と同じく世界史の面白さを共感し合えるたくさんの友人に出会えました。そんな友人たちと意見を出し合いながら学んだゼミ形式の授業は、非常に充実したものでした。ゼミで幾度となく行った研究発表で培ったプレゼンテーション力は、その後の就職活動や社会人となった今も大いに役立っています。私は現在、生まれ育った静岡県の焼津市役所で働いています。自分が育ったこの街に少しでも恩返しをしたいという思いから、この職場を選びました。焼津は全国有数のマグロやカツオの水揚げ量で知られる漁業を中心とした産業が盛んな街です。私は、焼津の産業をさらに活性化させるため、新たな工場建設の補助金の交付や企業の焼津への誘致、そして市内中小企業の販路拡大の支援といった企業の方と接する機会の多い業務を担当しています。業務に関する専門的知識がない中、日々苦労もありますが、地元焼津の活性化の一助につながることにやりがいを感じています。市役所は異動すると仕事内容ががらっと変わってしまいますが、西洋史を学ぶ中で意識してきた物事を多角的に捉える力があれば、どの部署に行っても通用すると自負しています。最後に、大学での4年間は、皆さんのこれからの価値観や生き方を大きく左右するとても大切な時間です。今、学んでいることが、将来役に立つのか疑問に思うこともあるかもしれません。しかし、卒業して社会人になると、大学で学んだことや体験したことの価値が分かるようになります。「価値が無い学び」なんて一つも無いと私は思います。皆さんの仕事や生活、どこかの機会で必ず結びついてくるはずです。大学ではいろいろな人に出会い、失敗を恐れず、さまざまなことに挑戦して、自分を高めてほしいと思います。

竹島 克裕
焼津市役所
竹島 克裕さん

2015年度卒業