情報通信学部

福原 雅明

IoT 時代に対応した
超高速情報検索システムをめざして

研究概要

 近年ではIoT やCPS など様々な技術革新により情報量が飛躍的に増加しており、その多量の情報( ビッグデータ)から目的とするデータを得るには高速な情報検索技術が必要不可欠です。当研究室ではハードウェア(HW) アプローチとして「連想メモリ(Associative memory)」に着目し、組込みソフトウェアとの協調による超高速情報検索システムの実現を目指します。

「集積回路の試作を通した連想メモリの研究」

 連想メモリは、通常のメモリに専用回路を付加することで並列照合を可能にし、外部から入力した検索データと同一あるいは類似した記憶データを高速かつ効率的に出力できます。当研究室では連想メモリに「ニューロンMOS」という新デバイスを活用した、より高度な情報検索システムの構築を目指し、実際の集積回路の解析・設計・評価を行っています。また、東海大学熊本キャンパスの藤本研究室との共同研究を実施しています。

「次世代技術者育成のための電子工作教室の実施」

 ものづくり技術の普及と理数系に興味を抱く次世代技術者の育成をめざし、港区と連携して地域小学生を対象とした「電子工作教室」を実施しています。参加した児童が実際にはんだごてを握り、大学生のサポートを受けながら電気抵抗やLED (Light Emitting Diode) などをはんだ付けして防犯ブザーや扇風機などを作りました。また、研究室の学生たちが、何を作るのか、当日の運営方法、用具選別、資材発注、来場者募集、怪我防止の配慮などすべてを企画・運営することで、学生自身にとっても学びの場になっています。
※2020年度、2021年度は新型コロナウイルス感染症対策のため中止

半導体大手企業に就職し活躍するOBも多数