海洋学部

水産学科 生物生産学専攻

先輩・卒業生からのメッセージ

※以下の内容は、すべて2020年度の情報です。

中島 拓哉
3年次在籍
中島 拓哉さん

多くの人に水生生物の魅力を伝えていきたい

私は幼い頃から生き物が好きで、山や川、海の生物と触れあってきました。将来は生物にかかわる仕事がしたいと思い、水産学に特化し多様な生物について学べる水産学科生物生産学専攻を志望しました。本専攻では、魚類、無脊椎動物、プランクトン、藻類などについて学べるだけでなく、水産資源として重要な魚類であるマグロ、ホタテ、ブリなどを中心に、増・養殖の技術や漁業の実態に関する知識を幅広く身につけることができます。また、生物好きで知識も豊富な学生が多く、部活やサークル活動では生物採集や学生同士の交流も活発です。私は陸水生態研究会と水族応用生態研究会に所属し、地域のイベントで水生生物の水槽展示や解説を行っています。これらの経験を通して生物の魅力を人に伝えることが好きになり、将来は水族館の学芸員を目指そうと本学の海洋科学博物館で標本制作のボランティアなどを行い、実践的な経験を積みながら学業に励んでいます。

飽くなき海への興味と仲間に囲まれ充実した日々を送る

私は内陸の地域で育ったため、海に対する憧れが強く、特に水生生物に興味をもっていました。大学では、それらに対する知識を深めたいと思い水産学科生物生産学専攻に入学しました。本専攻では、水生生物の生態についてだけでなく、増・養殖や漁業について餌料学や繁殖学、資源学などさまざまな観点から広く学ぶことができます。これらの講義で見聞きすることは私にとってとても新鮮で、興味深いことばかりです。また、「魚類学実験」などの実験科目では、さまざまな水生生物を直接見て触れることができ、構造などを詳細に学ぶことができます。これらの講義や実験により、水生生物に対してより一層興味をもつようになりました。本専攻での学びに加え、教員免許の取得を目指しています。履修科目が増えて大変ですが、同じ目標を持つ仲間たちと支えあい、高めあいながら、自身の成長につなげたいと思います。

北澤 遥
3年次在籍
北澤 遥さん
矢野 菜摘
4年次在籍
矢野 菜摘さん

海と近いフィールドで存分に学ぶ

私は小さい頃から生き物と触れあうことが好きでした。そのため、いつでも海や水生生物と接することができる環境での大学生活はとても楽しいです。授業では、水生生物の増殖・養殖に関する知識や技術を学べる「水産増殖学」や、実際に水生生物を解剖してスケッチをすることで生物の体の仕組みを詳しく学べる「魚類学実験」や「海洋無脊椎動物学実験」などを通して水生生物への興味がどんどん大きくなっています。また、課外活動では、海に潜り採集した魚を飼育してタッチプールや水槽展示を通して子供たちに魚の魅力を伝えるサークルや、魚の骨格標本を作製するサークルに所属しています。このように課外活動からも水生生物について更に知ることができています。海洋学部は「海」との距離が近いことが一番の魅力です。この魅力を最大限に活用して海にかかわるいろいろな体験をすることで、充実した大学生活を送っています。
※現在は「水産無脊椎動物学実験」

「海」は未知の宝庫

4年間の学びの中で、深海という過酷な環境でも適応して生きる「深海魚」について探究したいと考え、深海魚を専門とする先生の研究室に入りました。船を使用した深海魚の調査を体験するうちに、実際に海へ出て調査を行う面白さを知りました。また、深海魚についてさらに追究したく大学院へ進学しましたが、そこで「観測技術員」という職業を知り、後に上司となる方の「観測技術員とは、船上および陸上で研究活動をサポートする『技術者』である」という言葉に感銘を受け、自分もその一員になりたいという思いが生まれました。大学院修了後は、株式会社マリン・ワーク・ジャパンで、海洋地球研究船「みらい」などでCTDによる観測や採水した海水の塩分測定を担当し、「望星丸」で実施された東北沖の観測にも携わりました。観測技術員として最先端の研究の一端を担うプレッシャーはありますが、観測を無事終えたときの達成感は中々味わえるものではありません。そして現在は製品開発を行う部署でサポート業務を行っています。「海」は私にとって未知の宝庫であり、どれだけ学んでも尽きることがありません。海洋学部はそんな「海」をさまざまな視点から学べ、また、楽しむことができる場所です。

谷原 園香
株式会社マリン・ワーク・ジャパン
谷原 園香さん

2010年度水産学科卒業

2012年度海洋学研究科水産学専攻修了
※入学時の学科・研究科専攻名称