海洋学部

海洋文明学科

先輩・卒業生からのメッセージ

※以下の内容は、すべて2020年度の情報です。

黒田 寿々奈
4年次在籍
黒田 寿々奈さん

古代に生きた人々の生活を復元する研究をしています

私は海の近くで育ったため、海は身近な存在でした。大学では海に関することを学びたいと思い、海洋考古学、環境保全、地域振興などさまざまな視点から学べる海洋文明学科に魅力を感じ入学を決めました。現在は卒業研究として、古墳時代に海辺にあった集落遺跡の復元画の制作に取り組んでいます。絵を描くこと、入学してから出会った海洋考古学、そして海。私の好きなことがたくさん詰まった研究内容です。復元画は、発掘調査や研究によって明らかになった事実に基づいてその時代に生きた人々の生活を再現して描くものであり、正確さが求められます。解明された事実を絵に落とし込むまでには、収集した情報を整理したり、遺跡の研究者に確認したりと一筋縄ではいかないこともたくさんありますが、好きだからこそ一つずつ乗り越える楽しさがあり、自分が思い描いた大学生活を送っていると感じています。将来は、卒業研究で学んだことを生かして考古学に関連する絵や復元画を描く仕事に就きたいと考えています。

実際に見聞きして学ぶことの大切さ

幼い頃から海が身近にある環境で育ち、夏になると毎日のように通っていました。もちろん魚釣りや飼育も好きでしたが、地元の漁業者との関わりをきっかけに、未利用魚の活用や地域活性化、海洋環境など、海には沢山の可能性があることを知りました。もっと海に携わる人たちのお話を聞いて知識を深め、そして海に関わる仕事に就きたいと考え海洋文明学科へ進学しました。私は「海中美化プロジェクト」に所属し三保半島の活性化に取り組んだり、静岡市の用宗地区で行われる「もちむね向井水軍まつり」にも携わるなど、海にまつわるさまざまな活動をしています。長期休暇中には漁業関係者に直接お話を伺うために全国各地を訪れました。世代や業種が異なる人たちと会い、フィールドワークを行ったことで自分の視野が一層広がりました。

永野 ひより
2年次在籍
永野 ひよりさん
白子 昌樹
4年次在籍
白子 昌樹さん

水中考古学を学び潜水調査を行っています

私は、水中考古学を専門とした研究室に所属し、潜水調査に参加しています。3年次には、愛知県豊橋市と官学連携で、戦国時代に戦乱の最前線基地として作られた吉田城の近くを流れる豊川の調査を行いました。豊川には当時の遺物が残されている可能性があり、調査の結果、土器や陶器の破片、瓦などを見つけることができました。発見された物が当時の物なのか考察していく過程も興味深く、これら一連の作業は手間と時間を要し苦労もありますが、やりがいも感じ楽しみながら取り組んでいます。課外活動では、複数のクラブ・サークルに所属しています。ダイビングサークルでは潜水調査に必要なスクーバダイビングのライセンスを取得し、漕艇部では折戸湾から陸の景色を望みながらボートを漕ぎ、サイクリング部では沼津市方面に向かう堤防沿いの道を風を感じながら走るなど、いつも海を身近に感じています。

海に関わる学びの幅が広がりました

私は現在、水産卸売業を営む横浜丸魚株式会社に勤務しています。幼少期より魚が好きで、大学卒業後も魚に携わる仕事に就きたいと考えていました。業務は、全国から市場に集荷された水産物をスーパーや鮮魚店に販売しています。市場には毎日同じ魚が入荷されるとは限らないため、日々異なる種類や大きさの魚をどのように販売するか、また、お客様からの多様なニーズにどう応えるかなど試行錯誤しながら業務に励んでいます。海洋文明学科では、「海域文化史」や「海洋考古学」などの授業があり、海と人が築いた文明についてさまざまな観点から学べ、フィールドワークでは実際に見て触れて知識を深め、ここでしか経験することのできないカリキュラムがあります。加えて他学科の科目を履修することも可能※であり、海に関わる学びの幅が広がりました。大学で経験したことは、社会に出てからも必ず役に立つと思います。
※他学科生が履修できない科目もあります。

丹野 涼
横浜丸魚株式会社
丹野 涼さん

2017年度卒業