海洋学部

海洋文明学科

教育研究上の目的及び養成する人材像、3つのポリシー

教育研究上の目的及び養成する人材像

海洋学部海洋文明学科の教育研究上の目的は、大学・学部の教育目的に沿って、「海」と「人」との関わりという視点から、人間の築いた文明を知り、幅広い知識をもって現代社会を考え次世代を切り拓く、すなわち「海」をキーワードとして「歴史」を踏まえ、より良い「未来」を考えることのできる創造力及び実践力をもった人材を養成することです。

3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

海洋学部海洋文明学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(海洋学)」を授与します。

知識・理解

「海と人との関わり」についての人文・社会科学的基礎知識を理解するとともに、現代文明の持つ問題について、自らを取り巻く社会的状況と関連づけて具体的に理解できる。

汎用的技能

海洋文化の継承、海の資源の管理と活用について実際の取り組みを理解、分析することを通して論理的思考力及び問題の発見と実践的な対処・解決の方策を導き出すことができる。

態度・志向性

人文・社会科学の発想力を基盤にして、各個人が社会の一員として自らの役割と責務を全うする社会的責任感をもって行動にうつすことができる。


2カリキュラム・ポリシー

海洋学部海洋文明学科が定めるディプロマ・ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。

教育課程・学修成果

海洋文明学科では、海と人の関わりについての、人文・社会科学的基礎知識及び具体的に社会的状況と関連づける思考力を養うために、学科専門基礎科目として初年次より「海洋文明学概論」、「海洋文明学入門ゼミナール」の必修科目、及び「人類学」、「経済学」、「海洋政策論」の選択科目を設置して基礎的知識の理解を深め、さらに専門科目として「海洋文化の伝統と創造」、「海洋社会と国際関係」など現代の社会的状況との関連づけを考察する科目を設定しています。

また、海洋文化の継承、海の利用技術について取り組みを理解、分析するための科目として「海洋文化と資源管理」、「海の観光と社会創造」、「海洋環境保全概論」などの専門科目を設置し、事例研究を通して情報を論理的に分析していく力を養っていきます。さらに総合科目のなかに「フィールドワーク基礎演習」、主専攻発展科目のなかに「フィールドワーク演習」を設置して、社会的取組みの現場において学生が能動的に問題を発見し解決していく力を養っていきます。これらの力は、2年次から開始される少人数のゼミナール「海洋文化基礎ゼミナール1・2」、「海洋社会基礎ゼミナール1・2」、「海洋文明学ゼミナール1・2・3」を通じて、さらに強化されていきます。

さらに、自立した社会人として必要とされる倫理・責任感の伴った行動力を修得することを目的として、必修科目に「キャリアデザイン1」、選択科目として「キャリアデザイン2」を開講する一方、「環境ボランティアとNPO」、「海の利用と国際協力」などの科目において社会の一員としての意識を養い、社会の発展に積極的に関与できる力を養っていきます。

学修成果の評価方法

海洋文明学科のディプロマ・ポリシーに示されている「知識・理解」「汎用的技能」「態度・志向性」に関して、修得単位数・GPAによる分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。


3アドミッションポリシー

求める学生像

海洋学部海洋文明学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度
(1)知識・技能

英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。

国語では、高校での国語の履修を通して日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。

社会では、高校での社会(世界史、日本史、地理、政治・経済、倫理、現代社会)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。

数学及び理科は、文系の学問を学ぶ上で必要な自然科学的な知識を幅広く理解していることが望ましい。

(2)思考力・判断力・表現力

「海と人との関わり」についての基礎知識を理解するために、社会科学や自然科学などの広範な知識・技能を総合して応用できること、及び、それらの発信ができることが、期待できること。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

多様な価値観や立場・役割を理解し、友好な人間関係を築くとともに社会と健全な関係を築くことができ、物事に対して主体的に取り組むこと、及び、失敗や挫折を乗り越えて目標を実現しようとすることが、期待できること。