海洋学部

航海工学科 航海学専攻

先輩・卒業生からのメッセージ

※以下の内容は、すべて2020年度の情報です。

先輩の写真
小川 恵実さん

4年次在籍

外航船の航海士を目指して

日本の貿易の99.7%は船による海上輸送で支えられており、運航に携わる航海士は重要な役割を担っています。私はそんな航海士という仕事の意義や大型船を操船するスケール感、さまざまな地域を訪れることができる可能性に関心をもち、航海工学科航海学専攻に入学しました。本専攻では、航海士になるために実践的な「乗船実習」を行います。3年次は1か月、4年次は6か月間、本学が所有する海洋調査研修船「望星丸」に乗船し、操船や出入港作業、航海計器や甲板機器の取り扱い、当直業務などについて乗組員の方から直接教わることができます。1学年の学生数が約20名なので、授業や実習で長い時間を一緒に過ごすうちに学生同士も団結力が強くなっていきます。勉強は時に大変ですが、仲間たちと教えあい、互いの意識を高めることで有意義な大学生活を過ごすことができます。本専攻を卒業し半年間の乗船実習課程を修了後は外航船の航海士となれるよう、英語のスキルアップや第三級海上無線通信士の資格取得に向けて日々頑張っています。

日本の発展に貢献したい

私は海洋資源開発をする調査船や作業船に乗り、さらなる日本の発展に貢献したいという夢を抱き航海工学科航海学専攻に進学しました。本専攻では、船や海が好きで将来は世界中の海を股にかけて活躍したいという同じ志をもった仲間たちと、互いに切磋琢磨しながら学んでいます。海洋学部はキャンパスの目前に駿河湾がひろがり、そこを行き交う国内外の船を身近に感じることができます。また、海を舞台に活動する団体もたくさんあり、私は海洋部に所属し、大型クルーザーや小型ヨットのセーリング技術を学んでいます。大学生活は、平日は学業、週末は部活動を両立し大変な時もありますが、これらを乗り越えていくことも航海士への道につながると信じて真剣に取り組んでいます。

先輩の写真
市野 広貴さん

3年次在籍

先輩の写真
金澤 優羽さん

3年次在籍


日本と世界をつなぐ船員の一員に

島国である日本で衣食住を成り立たせるためには他国との貿易が必要不可欠であり、その上で船は重要な役割を担っています。私は、そんな日本と世界をつなげることができる航海士に憧れて航海工学科航海学専攻に入学しました。授業では、海上で船の位置を求める航海学や、海上の交通安全に関する法律について学ぶなど、海技士の資格取得に向けた勉強に励んでいます。また、課外活動ではダイビングサークルに所属し、仲間とともに360度青い海の世界を楽しんでいます。さらには、マレーシアからの留学生の友人と彼らの故郷を旅し、現地だからこそ味わえる料理や異文化を体験したほか、日本製の車や家電、食品を目にし、海上輸送が日本と世界をつないでいることを実感しました。「航海士」という夢を叶えるために、これからも多くの挑戦をしていきたいです。

素晴らしい環境で航海士の道を目指しました

私は現在、自動車船やLNG船※1、VLCC※2などに三等航海士として乗船し、船舶の運航と港での荷役業務を行っています。幼い頃から船で働きたいと考えていた私は、学部卒業後に半年間の乗船実習課程に進学、修了することで三級海技士(航海)の取得ができ、さらに大学が所有する練習船で実習ができるということで、航海工学科航海学専攻に入学を決めました。授業では学生同士が協力して行う実習が多く、互いに切磋琢磨するなかで自然と絆が深まりました。また、1学年の学生数が約20名の少人数だからこそ先生方との距離が近く、きめ細かな指導を受けられるのも大きな魅力だと思います。特に印象に残っている授業は、大学が所有する海洋調査研修船「望星丸」での乗船実習です。仲間と過ごす合計1年間の実習では、船の運航や構造などの知識の習得はもちろん、集団生活により社会的・精神的な成長を感じました。この経験が現在の航海士としての私の礎となっています。そのほか、無線従事者の講習やロープワーク、操船シミュレータを使った実習や電子海図の講習など、航海士の実務に欠かせない授業が多く、非常に役立っています。
※1 LNG(Liquefied Natural Gas)船:液化天然ガスを輸送するタンカー
※2 VLCC(Very Large Crude oil Carrier):載貨重量30万トン級の原油タンカー

先輩の写真
日本郵船株式会社
佐々木 亮さん

2017年3月航海工学科航海学専攻卒業

2017年9月乘船実習課程修了