海洋学部

航海工学科 海洋機械工学専攻

先輩・卒業生からのメッセージ

※以下の内容は、すべて2020年度の情報です。

先輩の写真
武田 晴都さん

4年次在籍

水中ロボットの開発を目指して

私は幼い頃から物を作ることと海に興味があり、水中ロボットや海洋開発について学ぶことのできる航海工学科海洋機械工学専攻に入学しました。本専攻では、海にかかわる工学的アプローチから船舶はもちろん海上の構造物や水中ロボット、海洋資源の有効利用など幅広い分野を学べます。授業は座学だけでなく実際に水中グライダーやロボットなどを製作する実習や動力を制御するプログラミング、金属の破断実験などを通して「ものつくり」を学べることも特長です。海洋実習では大学が所有する海洋調査研修船「望星丸」に乗船し、船の速力・騒音などの性能試験を行いました。さらには、神戸や尾道に寄港し専攻の学びに関連する博物館の見学や、本専攻の卒業生が勤務する造船所を見学し、事業内容や現場での業務などについて貴重なお話を聞くことができました。卒業後は本専攻で身につけた知識と経験を生かして、水中ロボットの開発に携わる仕事に就きたいと考えています。

世界の産業や生活を支える船を学ぶ

船の建造を学ぶためには、材料に関する知識も重要です。本専攻では、それを座学だけでなく実際に体験して学ぶことができます。たとえば、材料の強度を測るために、軟鉄、鋳鉄、アルミニウムの3種類の鉄が破断するまでの耐久度、また伸長度を計測しました。私は、海外で生活したときに日本製の中古車や電車などを目にし、船には物資の輸送を通して国同士をつなぐ大切な役割があると知りました。

先輩の写真
木村 友さん

3年次在籍

先輩の写真
池尾 謙太さん

4年次在籍

実践的な学びが特長です

本専攻は、座学で学んだことを基に、設計や製作、実験や解析などを通して「ものつくり」の技術を習得できます。たとえば、円柱、角柱、楕円柱などの模型を製作し、形状別に波の抵抗力を確かめる実験があります。この実験はキャンパス内の実験室にある波を発生させることができる水槽を活用しています。ほかにも、大学が所有する船に乗船して性能試験を行えるなど実践的な学びの環境があります。卒業後は本専攻で学んだことを生かして、造船にかかわる仕事に就きたいと考えています。

「ものつくり」の楽しさや難しさを実感

私は現在、日本小型船舶検査機構に勤務し、検査員として小型船舶の検査や登録等の業務を行っています。船舶海洋工学科(現:航海工学科海洋工学専攻)に進学を決めた理由は、幼少期より大好きな「海」と「船」のことを専門的に学べるためです。在学中は、半年間の時間を費やして実際に船を製作しました。形状や構造、動力や性能など講義で学んだ知識を生かして船を製作したことで、「ものつくり」の楽しさや難しさを実感しました。製作時に特に気をつけたことは、船体が強度保護不足にならないようにFRPを丁寧に塗り重ね確実に硬化させることです。完成した船を初めて水面に浮かべた時は、達成感でいっぱいでした。弊機構が対象としている小型船舶はFRP船がほとんどで、在学中に習得した知識や経験は現在の業務でも生きています。本専攻の魅力は、同じ興味をもつ友人たちと切磋琢磨し合うことで視野を広げ、実際に創造できることだと思います。
※ FRP:繊維強化プラスチック

先輩の写真
日本小型船舶検査機構
峰岸 圭さん

2010年度卒業