教育研究上の目的・人材像

教育方針

基礎教育の強化、国際化・情報化社会に対応した教育の推進および将来の活動分野に応じた教育の展開が土木工学科の基本的な教育方針である。

  1. 1.社会において応用能力の基盤となる基礎教育の強化

    社会において幅広く活躍する人材を育成するため、その応用能力の基礎となる基礎教育を強化し、特に初年次における数学・物理関連の基礎教育を充実する。

  2. 2.国際化に対応する能力を培う学生の個性を伸ばす教育

    学生の意識も社会の変化に対応して著しく変貌し、大学に対する期待、学力、価値観、適性も多様化している。このため、学生の学力、個性、志望に応じた教育を行い、その個性を最大限に伸ばす教育を行うためゼミナール形式の授業を実施する。

  3. 3.情報化社会における社会基盤整備の業務に対応した教育の強化

    情報化社会における社会基盤整備の業務に不可欠な、情報処理技術の教育を強化する。

  4. 4.社会における活動分野に対応した教育

    学生が早い段階からその個性に即して、将来の展望、社会における活動分野をイメージすることを可能とする教育を行う。そのため、社会における土木工学に対するニーズの多様化に対応して、建設マネージメントおよび環境プランニングの各分野で活躍するための推奨科目を設定し、専門基礎科目から応用科目・卒業研究まで系統的・段階的に順序よく履修するように工夫したメニューを提示する。

土木工学科では、社会での活動分野を考慮して、以下に示す2つの履修モデル(建設マネージメントと環境プランニング)を設置している。どちらのモデルを基準にして学習プランを作成しても、材料力学、構造力学、土の力学および水理学等の力学系科目をしっかりと学んだ上で、推奨する選択科目へと移行できるように配置してある。

1)建設マネージメント

  1. 1.特徴

    自然や社会と調和したインフラ(社会基盤となる施設やシステム)の整備と、国土保全のテクノロジーを学ぶ。

  2. 2.社会における活動分野

    官公庁やコンサルタントならびに建設業等における、様々な社会基盤施設(道路、橋梁、鉄道、ダム、上下水道、堤防・護岸等)の計画・設計・施工・維持管理・災害復旧等の業務。

  3. 3.教育方針

    地球上の豊かな水と大地の恩恵を享受するだけでなく、美しい自然を生かしながら、災害とたたかい、安全でより快適な生活環境を創りだす人材の育成を目指す。建設・防災関連の仕事は、非常に広い分野にわたっている。しかも日々技術革新が行われる現実に即して、建設マネージメントでは基礎を重視すると共に学生の個性に対応したカリキュラムを組んでいる。基礎を固め、新技術に対応する応用力を生み出せる力を修得することを主眼としている。

  4. 4.教育内容

    本コースの基礎は応用力、思考力の源になる数学および力学系(材料力学、構造力学、土の力学、水理学)の科目であり、これらの科目を十分に学習する。土木実験、土木振動学などを通じて、自然災害事象の理解を深めると共に、それらへの対応や工法を学ぶ。また、情報化施工、建設マネージメントを通じ、時代のニーズに応える建設プロジェクトの遂行体制を学ぶ。

2)環境プランニング

  1. 1.特徴

    全ての生き物に優しい環境の創造と、次世代のための快適な都市空間づくりの手法を学ぶ。

  2. 2.社会における活動

    官公庁やコンサルタント等における、様々な社会基盤施設・システム(道路(網)、橋梁、鉄道(網)、ダム、上下水道、堤防・護岸等)の計画・設計の業務。

  3. 3.教育方針

    地球上の豊かな水と大地の恩恵を享受するだけでなく、美しい自然を生かしながら、安全でより快適な生活環境を創りだす人材の育成を目指す。環境を理解し豊かな自然環境の保全に配慮するばかりでなく、市民の生活の場である都市空間においてはどのような空間が求められているのか、快適で本当に必要とされている施設とは何か、このような要望に応えられる計画の策定のための基礎知識を修得することを目的としている。

  4. 4.教育内容

    本コースで直接関連の深い科目は環境系では生態学、衛生工学、水環境学などであり、これらの科目を通じ、環境システムを理解し、環境保全技術、環境創造を学ぶ。また、プランニング系では都市・地域計画、シビックデザイン、交通計画などを通じて快適な都市環境とは何かを学ぶ。

教育目標

土木工学は、社会資本の整備を通じ、市民の安全で快適な生活と社会の健全な生産活動に貢献してきた。経済の成長が第一目標とされた時代には、国土防災と生産効率向上のための公共施設整備に重点が置かれたが、安定成長期へと移行した現在、これらに加え、自然との共生、環境の創生などの役割も土木工学に求められている。土木工学は、このような新しい時代の要請に対処するため、他の様々な分野と連携し、新しい総合工学へと発展していくことが求められている。それは単に技術と知識の蓄積によってなされるものではなく、現実の社会および自然環境に対する深い認識と共に、常により広く深い歴史的・社会的視点をあわせ持つ必要がある。

土木工学科の教育は技術と知識を学習するためのものではなく、本学独自の建学の精神に基づく現代文明論や現代教養科目の履修を通じ、広い視野に立ったリベラルアーツ型教育を目指すものである。我々を取りまく社会および自然への洞察と将来ビジョンを策定する過程で、問題を発見しそれを解決する能力を養うことが土木工学科における基本的な教育の姿勢である。

土木工学科が養成しようとする人材

現代社会は国際化・情報化に伴う産業構造の転換、少子高齢化と人口減少に伴う社会構造の変化、価値観の多様化等により、社会資本整備に対する社会のニーズも非常に多様化している。このような新しい時代において、社会基盤施設の計画・発注を行う国、県、市町村や公団・公社、社会基盤整備の実施を担う民間建設業、社会基盤整備の調査・設計を行う民間コンサルタント、さらには社会基盤整備に直結した情報・環境関連分野において、総合的視野を持ち幅広く活躍しうる人材を育成することを土木工学科の教育目標としている。

土木工学科へ戻る