教育研究上の目的・人材像

教育方針と教育目標

本学は1943年に航空科学専門学校として開校した歴史を持つが、戦後の一時期は日本における航空関係の産業および研究・教育活動が禁止され、当初は新制東海大学に航空関係の学科を設けることができなかった。その後、1967年に工学部に航空宇宙学科が設立され、本学における航空工学の教育・研究が再開された。新学科は従来の航空分野のみならず、学科名が示すよう、今日の宇宙実用化時代を先読みし、宇宙分野を加えた先駆的な学科として新たなスタートを切った。また、工学部に設置されているが、航空宇宙分野の研究・開発には地球物理学や宇宙科学など理学的素養も不可欠であることから、設立当時から宇宙環境科学等の教育・研究も活発に行われている。このように、学科自体が学際的に幅の広い活動をしており、学生への教育方針として、基礎学力の充実に基づいた幅の広い見識を持たせる教育を心がけている。

本専攻は、この歴史ある本学航空宇宙学科に新たなページを開くべく、2006年4月に日本の大学としては初のパイロット養成コースとして新設された。その設立目的は、世界の大空でパイロットとして活躍したいという若人の夢を実現する教育システムを創設し、本学の建学の精神に立脚した豊かな人格と確かな操縦技術を持ったパイロットを養成し、そのようなパイロットを切望している社会の要請に応えることである。

本専攻の学生は、約1年半のアメリカにおける飛行訓練を含め、大学4年間の教育期間内でアメリカ連邦航空局(FAA)および日本の国土交通省航空局(JCAB)が認定する事業用パイロットの各種資格を取得し、学士(工学)の称号を得ることができる。これは、日本の大学として画期的なことである。これを実現するために、本学は航空局の指導を仰ぎながら、豊富なパイロット養成経験をもつ全日本空輸株式会社(ANA)と強力な産学連携教育を推進し、アメリカ・ノースダコタ大学航空宇宙学部との大学間協定により、十分な航空知識と確かな操縦技術が習得できる教育プログラムを構築している。

航空操縦学専攻が養成する人材

本学におけるパイロット教育・訓練は単に学士号を持った職業パイロットを輩出するのが目的ではない。総合大学であり、確固たる建学の精神に基づいた教育システムを持つ本学では、以下のような人間性豊かな広い視野を持ったパイロットを養成すべく学生の教育に臨んでいる。

  1. 1.基礎科目、専門科目等を通して培われる確かな基礎知識と思考能力を有する人材
  2. 2.現代教養科目や、副専攻制度の活用で養われる豊かな教養と人格を兼ね備えた人材
  3. 3.実験科目や卒業研究で磨かれる自発的な問題発見・解決能力を有する人材
  4. 4.留学生活で会得する国際性と英語コミュニケーション能力が充実した人材

以上の要素に加え、確かな技倆と協調性やリーダーシップの会得を目指した本専攻独自の操縦訓練・教育体制により、世界の航空界をリードし得るパイロットを養成する。

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