工学部の教育研究上の目的、養成する人材像

工学部の教育方針と教育目標

本学建学の理念は、人類の幸福と恒久平和の実現を目指して精神文明と物質文明とが融合した総合文明社会の構築と、人、社会、自然の共生に立脚した人道主義を唱えている。これは本学の創立者である松前重義博士が1936年に開設した「望星学塾」において掲げた建学の精神として、心身を鍛錬し、智能を磨くとともに、人間、社会、自然、歴史、世界等に対する幅広い視野をもって、一人ひとりが人生の基盤となる思想を培い、人生の意義について共に考えつつ希望の星に向かって生きていこうと語りかけている。この精神は、現在でも変わることのない教育機関としての本学の理念を示している。1943年に本学園の礎となる航空科学専門学校を開校、1946年に旧制東海大学理工学部と経文学部が文部省から認可、1950年には工学部と文学部から成る新制大学として学校法人東海大学が発足した。理科系には文科系の学問を、そして文科系には理科系の学問をという、今日で言う文理融合型の教育を大学発足時より重視している。本学はこのような創立者の建学の精神を受け継ぎ、将来の歴史を担う強い使命観と豊かな人間性をもった人材を育成することにより、「調和のとれた文明社会を建設する」という理想を高く掲げ、歩み続けている。

1. 工学部の教育方針

本学工学部は国際的および学際的な視点に立って現代文明の変化と課題を学び、科学技術を駆使した工学による課題解決に対応する能力を養成し、持続的社会の実現のあり方を自ら考える、すなわち思想を培う教育の重視を基本理念とする。工学部の教育方針は、上記の「建学の精神」に基づいて現代文明に対する正しい認識と理解の上に立ち、歴史観や世界観を確立させ、工学の基本的知識と高度な専門知識とをもって、各分野における課題や技術者としての使命と社会との関係に対し、技術者として積極的、創造的に関与し、その能力を発揮して社会の発展に寄与する人材を育成することにある。知識偏重の教育に偏ることなく工学分野の汎用的な知識と技能の調和に配慮し、工学の基本に力点を置いた教育と研究活動を目的とする。さらに、本学の特徴を活かし医療や情報技術など幅広い分野で融合した工学による社会貢献を志す人材を育成する。
その実現のため、工学部の教育目標は下記の知識と技能を総合的に活用できる人材を養成することとしている。

2. 工学部の教育目標

  1. 1.時代の変化に対応した教養
    倫理と理性に基づく豊かな人格と姿勢の形成が幅広い教養の体得に依ることを理解した上で、国際社会の課題を正しく把握する見識を身に付けるための教養を涵養する。
  2. 2.工学領域における汎用的知識
    工学における知識と技能を育成するため、専門領域の体系的な学習を通じて基本的な考え方と論理的な思考力を涵養する。
  3. 3.工学領域における汎用的技能
    創造性を育成するため、学んだ基礎知識と技能をどのように活かすべきか、産業界等での実課題に対して実践する考え方と実行力を高める。

工学部が養成しようとする人材

東海大学の建学以来の思想を基調として、グローバル化した社会で活躍できる技術者を養成することを目的とし、工学部においては、専門基礎科目の修得に加え、教員と少人数の学生で行うゼミナールや卒業研究といった実践的教育を通して、工学および工学以外の広領域に関する基本的知識の獲得、国際的センスの養成、科学技術と人間性の調和を常に考え、行動できる人材育成を目指している。こうした理念の下、工学部では、「技術者としてのモラルと使命」、「自然科学についての基礎知識」、「時代の変化に対応する応用技術を理解・表現する基礎能力」を身に付けた人材を輩出する。

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